僕だけの翼
だが、手が震えていたせいで、心臓を刺すつもりが左肩を刺してしまったのだ。


何を躊躇っているんだ僕は......



「痛っ....」



正喜は飛び起き、目を伺った。



「兄さん....何してんだよ!」



すると、僕は言った。


「正喜....俺はお前を許さない。俺の、俺の幸せを返せぇー!!」


その声と共に、僕は正喜に包丁を突き刺そうとした。


「やめるんだ、兄さん!落ち着いて!」



正喜....


今更、やめると思うか?


もう引き下がれないんだよ。



「どうしたんだ!?」



その時。

父さんと母さんが正喜の部屋に飛び込んで来た。



邪魔者め.....



起きてやがったか、

クソ親父共.....
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