届かない想い…生きて。


次の日ーーーーー


教室に入ると、昨日のおじさんが黒板の前に立っていた。


珍しく、クラスのみんなは大人しく席に着いている。


どーせ昨日の事だよね。


『やっと来たか…。席に座りなさい。』


席に座ると、おじさんは1つ咳払いをして喋りはじめた。


『話を再開する…。さっきので、取り消してほしい人?』


「はい!!!」


「取り消して下さいっ!!!!!!」


「あたし達、捺紀と離れたくなんかない!!」


「お願いしますっっっ!!!」


みんなは、徐々に手を挙げていく。


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