君を想うと~Special event~
・デートに出発。
仁に言われた通り。
身支度を整えて駐車場に行くと。
仁は俺の愛車の助手席に座って、何やらナビをいじってた。
俺が運転席に座ると
「ナビに行き先いれといたから。頼むね、慎。」
と、天使のように微笑んだ。
仁に言われるまま、ナビに連れていかれるままに車を運転していると…、ついたのは海沿いにある大きなショッピングモール。
「ありがとな、慎。」
駐車場につくと、ニッコリと嬉しそうに仁が笑う。
かわいくない。
かわいくないけど、
そういう風に子どもらしく笑う仁は悪くないと思えた。