黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】





しばらく、ブランコを揺らしていた。


龍が言っていた
ーー…「お前の友達をひとりにしない方法はひとつじゃねぇだろ!」


この言葉の意味を考えて。




麗をひとりにしない方法。

私が……私だけが友達でいる以外に何があるんだろう。





『……分からないよ。』



ポツリと、そう呟いたその時ーー…




「鈴……ちゃん?」


声が、聞こえた。





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