3ヵ月
礼はいっつも何に対しても意気込んでいた。

窓の外を見たら真っ暗になってたので帰ることにした。学校から駅までは歩いて20分ぐらいだ。
私と千花と礼は駅で葵とバイバイした。
私だけが反対方向の電車で帰った。


いよいよ葵の告白する日が来た。そうバレンタインデーだ。
携帯番号は聞けてメールアドレスも交換し、それから2、3回友達も含めて遊んだらしい。

「葵今日だね。」
「うん、今日の夜メールで告白してみる。」
「頑張ってね。私達応援してるから。」
「ありがとー」
葵の今日のテンションはおかしかった。チョコをあげるタイミングを今か今かと待ちわびていたからだ。
昼休み、葵の好きな人が一人でいる時があったのでみんなで、励まし、男の子の所に行かせた。
それを私達は楽しみながら見ていた。


「はい、あげる。」と言い、手を出し手作りのチョコレートを渡した。
「どうも。」とだけ言い、受け取り行ってしまった。
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