３ヵ月
これ以上聞いてたら葵が止まらなくなるので、話の途中で割り込んだ。
葵の手を両手で掴んで
「ありがと。葵はいい奴だな。」
涙を拭うふりをした。
「舞ちゃ～ん。」と言いながら私に抱きついてきた。そして友情を分かち合った。

その日の夜、いつもの駅で待ち合わせをして、大ちゃんの家へ向かった。
「お邪魔します。」
玄関先で挨拶すると奥から大ちゃんのお母さんの声が。そして玄関までやってきてくれた。
「はーい。舞ちゃん、いらっしゃい。大悟の部屋汚いけどゆっくりしてきなね。」
「ありがとございます。」
二階の部屋へと上がっていった。
「大ちゃんのお母さん元気だよね。」
「そうだね。朝からうるさいしね。それよりキレイになったと思わない？」
「思ったー。掃除したの？」
「今日来るって言ったら、キレイにしろってうるさかったからさ。」
この前来たときは、マンガとCDが床に散らばっていたのにちゃんと棚に収まっていた。テーブルの上も片付けられていた。
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表紙・目次

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