3ヵ月
「やればできんじゃん。大ちゃん。よしよし。」頭をなで、子供扱いした。
「やめろよ。」なんて言いながら内心は嬉しかったはずだ。
そんなこんなしていたら、私を抱き寄せてきた。
そして耳元で
「好きだよ、舞。」と囁かれた。
「私も好きだよ。大ちゃん。」
付き合って一ヶ月目、二人は互いの気持ちを確かめあった。
寝るときは大ちゃんのお母さんが用意してくれた別々の布団だった。
布団に入っても話は続いた。
「舞ちゃんさ、今まで好きな人いなかったの?」
「いなかったね。人を好きになるなんて正直今でも考えらんないんだよね。」
「何で好きになんなかったの?何かあったの?」
「ん~、考えられるとしたら、親の仲の悪さか中学ん時かな。うちの親さ、しょっちゅうケンカしててさ。お父さんがお母さんに暴力振るったりした事あったんだよね。で、中学ん時は、軽いいじめにあったことあるんだ。」
と中学校で起きた事を話した。
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