御退散

柳の下

目玉しゃぶり:では、行って参ります。ひ〜ひっひっひっ・・・


不気味な笑い声とともに目玉しゃぶりは消えた。また、小池ババァも消えた。

カラス天狗は情報収集のため飛び去った。

部屋に残った悪路王は、再び手元の大きな杯を傾けた。鈴鹿御前は相変わらず、目を閉じて悪路王に寄り添っている。

さて、こちらは陸奥国に飛ばされた頼光一行。陸奥国の検非違使により紹介された宿で一服していた。

ココは宿の外の柳の下のベンチ。宿の1階でだんごとお茶を調達して、何やら話している。


頼光:それにしてもかなり飛ばされたな。あんの天狗・・・猿のおしりみたいに真っ赤な顔しやがって

ツナ:コレからどうします!?

季武:とりあえず、ヤツらの本拠地が判明しないことには、動けませんね。

金時:うん。このだんご、うまいっうまいっ


すると、頼光の後ろから声がする。


目玉しゃぶり:目玉をおくれ〜・・・

頼光:うわっびっくりしたっ!!なんだバーさんか・・・


頼光の後ろには、あまり整えられていない長く白い髪で口の中は真っ黒のバーさんが杖を持って立っていた。

そう。目玉しゃぶりである。


金時:バーさんにつきあってるヒマなんてないでごわす
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