【キラービー】〜怨霊がさまよう学校で〜




時間は10時47分
暗闇の道を美月は歩いていた。

初夏の軽い暑さと虫の泣き声が響く、電灯には虫が集まり季節を感じていた。


学校の校門に着くと早川、紫流、佐藤が既に着いていた。



佐藤 愛理
「やっほー美月ちゃん。

六十地 美月
「こんばんは、紫流君、愛理先輩、部長。


早川は困ったような顔で美月を見た。


早川 信太郎
「全く…校則を破るのは気分がいいもんじゃない。

紫流 彰
「そうかな?俺はむしろ楽しいですよ。


六十地 美月
「紫流君、駄目だよ。そんなことは言わない。



すると、道の奥から莉奈と小森が二人で歩いてきた。


勝又 莉奈
「みんな速いね、私たちがビリか…残念。

小森 亮
「途中で莉奈先輩にたまたま会ったので一緒に来ました。




佐藤 愛理
「よーし、全員揃ったな〜。

機嫌良さそうに愛理は頷いた。


早川 信太郎
「ところで…校門と校内にはどうやって入るんだ?校門はともかく校内は…。

愛理はポケットを探り中から鍵束を取り出し、軽くにやけた。



早川 信太郎
「相変わらず手癖が悪い…。
佐藤 愛理
「じゃ〜あ、学校に侵入〜。

愛理が校門の鍵を開けた。
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