カモミールに恋して


「連夜くん…連夜くん…

あたし…すごく嬉しいよ…」



そう言いたいのに


………言えない





あたしはいえないかわりに

連夜くんに思いっきりしがみついた。





「えっ!!

ちょ…な…夏花??

ごめんな??俺が悪かった」



そう言ってあたしをなだめる連夜くんが

とても愛しく思えた…




泣きやんだあたしはメモ帳を取り出し


一言こう書いた…










『好き』











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