私の過去〜秘密・過ち・幸せ
私は求人誌を片手に向かったさきは・・・都会の寮つきのラウンジだった。緊張しながらドアをあけた。「すみません。」中から着物を着た30代の女の人が出迎えてくれた。とても落ち着いた、品のある綺麗な人だ。ママであった。
私が今までいたスナックとは大違いで店の内装は高級感たっぷりで女の子は皆ドレス。反面、私はといえば、その当時、ガングロが流行っていた頃で肌は真っ黒、髪は下品な色で傷んでバサバサのエクステと正反対で内心、ヤバイ・・・場違いか。と思ったが、ママに言われるがまま面接が始まった。ママは私の外見には触れず、お店のシステムや給料や仕事内容を淡々と話していた。私が、今までお遊び感覚でやっていたスナックとは違う事は明らかだった。スタートの自給は3500円という事に目がくらみそこのお店に決めた。このときは、本当に何も考えなしでただ自給がいいというだけで。
来週から、使ってもらえるとこになった。ラッキーと心の中で叫んだ。今までと同じ事して、前より自給がいいなんて美味しいと。
でも、ママが最後にこういった。
「ここで働きたいなら構わない。ただし、このお店に今の貴方はそぐわない。どうしたらこの店に合うか考えてきてちょうだい。この店では、採用期間が三ヶ月ある。その間に貴方がどう変わってくれるのか楽しみにしている」と。
私は、ママの言っている意味なんてわからなかった。考えもしなかったから。もし、三ヵ月後にクビになったら次にいけばいいし。と思っていた。とりあえず、家も決まったしバイトも決まって一安心だった。
その頃はまだ17歳だったが先輩の保険証で誤魔化しも効いたしとりあえず、来週まで思いっきり遊ぶ事にした。
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