放課後姫とヤンチャな騎士
「あ、おはよう陽太くん。」


乃里子は優しく目を細めると、陽太と剛志を見た。


「あっ、紹介するね♪
これは剛志。
ヤンチャで怖ーい子だから気をつけてね?」


「どんな紹介だよ!?」


剛志は陽太の頭を軽く叩いた。


やり取りを見ていた乃里子はクスリと微笑んだ。


剛志は乃里子の横顔を見つめた。


「乃里子、剛志のネタを新聞にすると良いよー♪
女子からウケる、男子からの評価も上がるような記事をさ。」


陽太の言葉に我に帰った剛志は、陽太を睨みつけた。


「余計なこと言うな。」


「なんでぇ?
剛志は本当は良い奴なんだからさ♪
乃里子が記事にしたらすぐ評判良くなるんだよ?」


陽太は楽しそうに笑った。


「私、そんな記事書けないよ!?」


乃里子は焦ったように笑った。
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