LOVE RAINBOW
小さい頃私は恋をしたことある。
それは小学生になったばかりの春だった…。
* * * * * * * *
私はこの時初めて恋をした。
相手は一つ上の男の子。
その子との出会いは図書室でだった。
私は昼休みになると図書室に行くのが日課だった。
いつものように読みたい本を探していた。
「あっ…!」
私は本を見つけ、取ろうとした。
だけど、その本があるのは1番上の棚。
まだ小学1年の私は、背も小さくかった。
頑張って背伸びするけどやっぱり届かない…。
(諦めようかな…)
そう思った時…
「どうしたの?」
突然声をかけられた。
当時、私はあまり人と話さない子だった。
突然声をかけられて私は黙り込んでしまった。
「えっと…その…」
私は、読みたい本を指さした。
「あの本が読みたいの?」
そう聞かれて、私は小さく頷いた。
「わかった! 俺が取ってあげる! ちょっと待っててね」
男の子はそういって向こうから椅子を持ってきて、本棚の前に置き、その椅子にのって本を取ってくれた。
「…はい。これだよね?」
「うん…。あ、ありがとう…」
「いいって。そういや名前聞いてなかったね! 何て名前?」
「高円寺…怜羅…1年生…」
「怜羅ちゃんね。俺は伸一。よろしくね」
「うん」
「じゃあ俺は教室戻るね。そろそろチャイム鳴るから早めに教室に戻るんだよ?」
「うん。わかった」
「じゃあね」
そういって伸一くんは教室に戻って行った。
それからと言うと私は授業中まで伸一くんの事を考えていた。
(どうして伸一くんの事ばかり考えてしまうのだろう…)
まだ小さい私にはわからなかった。
それから私が小学5年生になった時。
初めてわかった。
これは、『恋』なんだ…
伸一くんは6年生。
けっこう女子には人気があった。
昔とは違う…。
今では全然話さなくなった。
(私…嫌われたのかな…)
私は深く落ち込んだ。
そして、月日は流れ…
6年生はもうすぐ卒業。
卒業を明日に備えた…
私は卒業式の準備で遅くなりみんなとは遅く学校を出た。
(やばい! お母さんに怒られちゃう!)
そう思って校門を出た時。
「…あっ」
校門の前に伸一くんがいた。
それは小学生になったばかりの春だった…。
* * * * * * * *
私はこの時初めて恋をした。
相手は一つ上の男の子。
その子との出会いは図書室でだった。
私は昼休みになると図書室に行くのが日課だった。
いつものように読みたい本を探していた。
「あっ…!」
私は本を見つけ、取ろうとした。
だけど、その本があるのは1番上の棚。
まだ小学1年の私は、背も小さくかった。
頑張って背伸びするけどやっぱり届かない…。
(諦めようかな…)
そう思った時…
「どうしたの?」
突然声をかけられた。
当時、私はあまり人と話さない子だった。
突然声をかけられて私は黙り込んでしまった。
「えっと…その…」
私は、読みたい本を指さした。
「あの本が読みたいの?」
そう聞かれて、私は小さく頷いた。
「わかった! 俺が取ってあげる! ちょっと待っててね」
男の子はそういって向こうから椅子を持ってきて、本棚の前に置き、その椅子にのって本を取ってくれた。
「…はい。これだよね?」
「うん…。あ、ありがとう…」
「いいって。そういや名前聞いてなかったね! 何て名前?」
「高円寺…怜羅…1年生…」
「怜羅ちゃんね。俺は伸一。よろしくね」
「うん」
「じゃあ俺は教室戻るね。そろそろチャイム鳴るから早めに教室に戻るんだよ?」
「うん。わかった」
「じゃあね」
そういって伸一くんは教室に戻って行った。
それからと言うと私は授業中まで伸一くんの事を考えていた。
(どうして伸一くんの事ばかり考えてしまうのだろう…)
まだ小さい私にはわからなかった。
それから私が小学5年生になった時。
初めてわかった。
これは、『恋』なんだ…
伸一くんは6年生。
けっこう女子には人気があった。
昔とは違う…。
今では全然話さなくなった。
(私…嫌われたのかな…)
私は深く落ち込んだ。
そして、月日は流れ…
6年生はもうすぐ卒業。
卒業を明日に備えた…
私は卒業式の準備で遅くなりみんなとは遅く学校を出た。
(やばい! お母さんに怒られちゃう!)
そう思って校門を出た時。
「…あっ」
校門の前に伸一くんがいた。