LOVE RAINBOW
「な、何?」
「大丈夫?ぼーっとしてたみたいだけど…?」
海堂くんはそう言って私を覗き込む。
ち、近い!
「だ、大丈夫だよ!気にしないで!」
海堂くんの顔が目の前に…。
「そう?」
海堂くんはニコっと笑ってそう言った。
「―…碧ー!」
誰かが叫びながら教室に入ってきた。
「悠斗…何しにきたんだよ」
悠斗って…坂上悠斗!?
海堂くんの次にモテるって言うあの坂上くん!?
「何しにって…お前に会いにきたぜ☆」
「………」
あまりにも急な事だったから黙ってしまった私。
「ん?お前って確か高円寺玲羅?学年でトップの成績の」
あ、あの坂上くんが私の事知ってるぅ!?!?
「こ、高円寺…玲羅です…」
驚き続きで固まってしまった。
「俺は知ってるかもしれんが皆のアイドル坂上悠斗だっ!」
ハハハと笑いながら言う。
「何が皆のアイドルだよ」
「よ、よろしくお願いします…」
坂上くんってこんなハイテンションな人なんだ…。
「敬語はやめてくれよ!」
またまたハハハといいながら言った。
「高円寺さん、こんなハイテンション馬鹿と仲良くしてやって」
まぁ仲良くするつもりだけど…。
「ハイテンション馬鹿!?」
「ハイテンション馬鹿だろ。他に何がある」
まさに喧嘩するほど仲いいだね。
…なんか羨ましい。
「…坂上くんって面白い人」
この二人見てると自然と笑い出てくる。
それにしても面白すぎ!
「あはははっ」
「「こ、高円寺さん…?」」
「ごめん…」
涙目になりながら言った。
笑ったのはいつぶりだろう。
私…海堂くんの周りにいればずっと笑顔でいれるかな…?

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