イトーヨーカ堂(仮)
それから沙羅は、勇のことばっかり考えるようになった。
たったの数分喋っただけ。
しかも、名前と住所と電話番号しか知らないどこかの男の子。
それなのに考えちゃう。
ナニ、コレ・・・・・・・・。
もっかい会いたいって思う。
ナニ、コレ・・・・・・・・。
それが恋する気持ちってことなんて、今の沙羅には分からなかった。
ただ、"逢いたい"。
それだけ。
会ってもっかい話がしたい。
前みたいにしゃべりたい。