イトーヨーカ堂(仮)

そして、沙羅の手には

電話番号と住所の書いた紙。






・・電話、してみる？


・・お誘い、してみる？


・・うん、してみる。






よし、電話するぞ。



ポチポチポチ・・・・・。


電話機に、勇の電話番号を入力。






発信ボタンまで、あと１㎝。


もうすこし、もうすこし。






だけど、うん。

あたしにゃ無理だよ。





だって、さ？

電話してみても、勇があたしのこと覚えてるかなんてわかんない。


"は？だれ？"

‥‥‥‥‥なあんて言われたら、困る。



困るというかShockだ。


だって、覚えてナイってことはつまり、もう遊べないってことでしょ？





そんなのヤダから。


かかってくるのを、願うしかない！