《実話》道〜私がつけた足跡〜
『施設』に入所が決まった時点で、親に見放される。

『捨てられた…』

子供心にそんな思いが心に刻み込まれる。

どんな理由があるにせよ、離れて暮らす事になった事実は、心の奥深くに傷として残る。

同じ傷を持つ者同士だからこそ、相手を労る事が出来たのかもしれない。

同じ匂い、雰囲気を持つ子供達。

小さいから…

何も汚いものを知らないから…

純粋に相手を思う。

だから、『家族』の話を誰一人として、しなかったのかもしれない。

涙を流すのが嫌だから…

一人だと感じたくないから…

孤独は淋しいから…
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