《実話》道〜私がつけた足跡〜
仁王立ちで、ナイフの様に冷たい視線で夢咲を睨みつける潤君の姿。

睨まれた視線から、逃れる方法を小さい頭で瞬時に考える。

だけど、何一つ思い浮かばない。

黙ったまま夢咲は潤君を見つめていた。

見つめていたというよりは、目が離せなかった。

恐くて…恐くて…

恐怖で動く事が出来ずにいた。

その時、心臓に衝撃が走った。

黙って座っている夢咲が気に入らなくて…

潤君には夢咲が生意気に映ったのだろう。

足の裏が夢咲の心臓付近をとらえる。

何が起こったのか理解出来ない。

だけど、心臓が痛い…

コワイ…イタイ…

暴力の恐怖がまた夢咲を襲う。
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