《実話》道〜私がつけた足跡〜
ワンワン声をあげ泣いている夢咲を見て、潤君は容赦なく夢咲を痛めつける。

…イタイ…いたい…痛い…

…コワイ…こわい…恐い…

夢咲の中にある、たった二つの思い。

夢咲の泣き声に気付いた先生は、自室から飛び出してきた。

「どうしたん?」

夢咲には天使の…神様の声に聞こえた。

だけど、晴れた心は一瞬で、心はまた分厚い雲に覆われていく。

「コイツが勝手に人の下駄箱使っとんねん。

お前ちゃんと指導してんのか?」

先生にむかって『お前』と呼ぶ潤君。

何もわからないが、心の中で一つだけ確信を持てた。

その確信は的のど真ん中を的中していたことを、すぐに体で実感することになる。
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