教室バロック
「 え?! マジでかよ!!
――― スゲエじゃんか!! 」
『 う、うん…
真田がさ、同人と商業誌
どっちが上か下かとかじゃなくてね
…パロってる側はやめて
自分たちがオリジナルになろうって
…も、もし仮に
漫画家になれたとしても
商業誌だから、好き勝手に描けないのは
プロの人が同人出したりしてるの見て
わかってるつもりだし…
… それで
俺は絵しか描けないし
真田も、話だけなんだけど
だから、二人でやろうって…
それで…もし、よかったら
出来上がった時、
一番に真木に見て欲しいんだけど…
… いいかな… 』
「 ―― モチロンだぞ馬鹿野郎!!
え… どんなの描くんだ?! 」
『 んと…
一応、学園ファンタジーかなあって… 』
「 何月? 締め切り 」
『 えと…
三月に各誌合同の、大きな漫画賞あって
ストーリーは、
真田が書き溜めてたのあるから
その中からって
なんとなく話、固まってるんだ
あ、 ちょっと真田から電話来たから
そのまま待っててもらえる?!
も、もう少し話したいっていうか
―― 真木と話してると
なんか安心するっていうか… 』
「 キモい事いってると切んぞ
さっさと話して
長くなりそうだったら、遠慮なく切れよ 」
『 う… ほんとにすぐだから!
待ってて!! 』