gently〜時間をおいかけて〜
と言うか、母親って誰がなの?

何か、余計にややこしくなってないか?

「俺は、未来を変えにきたんだ。

あんたと俺の父親の結婚を阻止するために」

航が言った。

「未来を変えにきた…?

結婚を阻止するため…?」

航はこれから話すと言うように運ばれてきてからほったらかしにしてあったコーヒーに口つけた。

ミルクも砂糖も入れていないブラックのコーヒーは、あたしも好んで飲むものだ。

「俺の名字は、母親――つまり、あんたの名字だ。

父親は婿養子であんたと結婚して、俺を産んだ。

でも」

航がそこで言葉を切ったので、
「でも?」

あたしは聞き返した。
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