gently〜時間をおいかけて〜
ここの大学に入った理由はただ単に学べる科目があったからだけど、大学の近くに店がたくさんあったことまでは調べていなかった。

喫茶店もあるし、マックもある。

その他にもパン屋とか、お惣菜屋さんとかいろいろある。

お昼にどこで食べようかと悩むのは毎日のことだ。

コーヒーに手を伸ばすと、1口だけすすった。

ふと、昨日の喫茶店で航と初めて話をした時のことを思い出した。

航もコーヒーを飲んでいた。

砂糖もミルクも入れていないブラックのコーヒーだった。

その飲み方は、あたしと一緒だと思った。
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