gently〜時間をおいかけて〜

gently2.5〜航目線〜

嫌な夢だった。

「ただいま」

夢の中の俺は何故か10歳の子供で、学校から家に帰ってきたところだった。

「お母さん…?」

いつもは家にいるはずの母親がいないことに気づいた。

俺は家の中探し回った。

けど、母親の姿はそこにいなかった。

買い物にでも出かけたのだろうか?

そう思いながら、リビングに戻った時、テーブルのうえに置き手紙を見つけた。

俺は不思議に思いながら、置き手紙を拾った。

“さようなら”

置き手紙には、その一言だけが書いてあった。
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