いつかのMerry Xmas
「あれ?
 そういえば、かねやん――金子君知らない?」

「あ、ベーアン(ベース用のアンプ)の調子が悪かったんで、うちのサークル室から運んでくれてるんです」

いい人だなぁ、かねやんは。

私は外に、かねやんを探しに行くことにした。

「おはよう、ミユ」

外に出た途端、声を掛けられた。とても、寝不足とは思えない、清清しい姿の早瀬 怜一郎がそこに居る。

「――まどかちゃんは?」

「もうちょっと準備に時間がかかるっていうから、置いてきた」

「――ふぅん」

「感動が薄いなぁ」

「何の?」

何に感動しろっていうのよ、一体。
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