いつかのMerry Xmas
「――克己から聞いてないの?」

今度は、イチローが首を傾げる番だ。

「かっちゃんなら、アンタと同じでゲーム三昧なんじゃないの?
 まだ、ここにも来て無いし」

「――彼女なんだから、連絡ぐらいしてあげれば?」

「いいわよ、別に」

「薄情なヤツだな」

「なんとでも言って」

なんとでも言えばいい。
丁度、今年の秋。
誕生日を独りで迎えるのが嫌だった頃に、告白されたからなんとなく付き合っているだけで――。

別段、ものすごく深い愛情がそこにあるわけじゃないもの。
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