いつかのMerry Xmas
「いいじゃん、別に」

強引、俺様男の耳にはは私の言葉なんて届いてないようで、勝手にそっちに引っ張っていく。

「まどかちゃんのライブ、見てあげなくていいの?」

「じゃ、それだけ見に行く。30分後に起こしてくれる?」

「ご自由にどうぞ」

「そうそう。
 それからさ、これ、吹いてくれない?
 二時間もあれば十分でしょ」

イチローは、楽譜とフルートを私に手渡して、反論さえさせないうちに、眠りに落ちてしまった。


私はわなわなと震える心を強引に落ち着かせ、楽譜に目を通す。

大学に入ってから、フルートなんてまともに吹いてないのに、出来るのかしら、これ。

――つか、別に。
  キーボードで良くない?
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