いつかのMerry Xmas
そこまで唄えば、息もぴったりあってきて、私たちは視線だけを絡ませながら、交互に歌を取り合っていく。

『去年のクリスマス 君に僕の心をあげた
 でもその翌日には もういらないって
 今年は 泣かないためにも
 別の誰かにこの心をあげることにするよ』

未練たっぷりの恋心。

――私、なんでこの曲をチョイスしたんだろう。
しかも、なんでこんな男と一緒に歌ってるのかしら。

いや、だって別にイチローに唄ってもらおうなんて思ったわけじゃないし。


ただ、この曲が好きって話をしただけで――。
って、そんな話、去年もしなかったっけ?


だとしたら。
イチローは最初から、私がこの曲をチョイスするって、知ってて聞いてきたんだ。
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