いつかのMerry Xmas
イチローのバンドは、それはもうイチロー一人の人気も凄いので盛り上がっていたけれど、うちのバンドはそういうスタンドプレイヤーはいないけど、オオトリを任されただけあって、同じくらい盛り上げて、このクリスマスライブを終わらせることが出来た。

「ミユちゃん、本当にゴメンっ」

片付けていたら、何故か、かっちゃんが来て私に頭を下げる。

「――何よ、急に?」

「打ち上げ、行くよね?
 俺も行きたいんだけど、どうしても明日までにゲームクリアしなきゃいけないんだ。
 お願いだから、飲みすぎないでくれないかな?
 一応、怜には俺から頼んでおくから」


――ちょっと待ってよ。
  かっちゃんが私の彼氏なんだよね?

なんで、私を他の男に――しかもよりによって、イチローなんかに――任せて、自分は家でゲームに興じようとしてるわけ?

< 37 / 83 >

この作品をシェア

pagetop