いつかのMerry Xmas
「何?」

ひどく、冷静で落ち着いた声だった。
私一人狼狽しているのが恥ずかしくなるくらいの――。

やっぱり、酔って私が誰だかわかんなくなってるんだ。

「な、んでもない、別に」

私はプレゼントの山に手を伸ばす。何かしていないと寝てしまいそうだし――。ここで今日寝るのは、なんとなく良くない気がした。


忘れよう。
これは事故だ。

適当に手に取った箱の綺麗な包装紙をゆっくり開く。
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