いつかのMerry Xmas
次の箱をあけるのが怖くなった私は、手を止めた。
でも、何もしないと、寝ちゃいそう――。

私はコタツに足を入れたまま横になっているイチローに目をやった。

長い睫毛、高い鼻梁。
キメの細かい肌。

――こんなに綺麗だと、ファンからの貢物の凄いんだ――


まさか、自分の身近に知らない世界の扉があったなんて気づかなかった。

確かに、寝顔だけ見ていると王子様に見えなくも無い。
とはいえ、一生寝顔を見つめ続けるわけにもいかない――んじゃないかな。


でも、こんなところで寝たら風邪引くよ?
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