いつかのMerry Xmas
「クリスマスイブに四人で遊ぼうって話したじゃない。
 ただ、俺と克己はゲーム終わらせてなきゃ不参加って話」

「――何、それ――。
 二人ともクリアできなかったら、私とまどかちゃんの二人でイブを過ごすってこと?」

「それも楽しいって、ミユ、言ったじゃん」

「覚えてないっつーの」

「それはなにより」

言うや否や、私の背中が床に触れる。

「好き」

低い声が耳朶を走る。

「は?」

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