続・女好き彼氏


どくんっと大きく揺れたあたしの心臓。


「お、覚えてるよ……?」


ビビっちゃだめ。


睨まれたからって相手は後輩で
あたしはこの子より先輩なんだから。


びくびくと震える心臓を抑えて
あたしは負けじと女の子の瞳を見る。


するといきなりにっこりと微笑んできた。


「よかった!覚えててくれたんですね!」


「え?あ………うん」



さっきとは、まるで別人みたいに表情がコロコロと変わる女の子。


な、なに?

この子…………。


「あの、何かあたしに用かな?」


何故か喜んでいる女の子に恐る恐る話しかける。


するとにっこり微笑んだまま女の子は
あたしに可愛らしく頭を下げた。


「あ!すみません。一応言っておきたいことがあったので呼んでもらったんです!」


そう言うとあたしの手を小さい手で包み込んできた女の子。


その手はもちもちとしていて温かい手をしていた。


ほんとに女の子らしい手に
正直ビックリしてる。


でも、その手の力は徐々に増していって痛いぐらいにあたしの手を握ってきた。


「はじめまして……



あたし、高校一年の高松 小麻里(タカマツ コマリ)で
悠雅先輩の新しい彼女です」










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