続・女好き彼氏



高松さんがあたしから離れた瞬間見えた


睨みつけるような瞳。

でも口元はにっこり微笑んでて


その口元がぱくぱくと動く。



『思い知れ』


彼女はクチパクで確かにそう言った。


「じゃあ、先輩。さようなら」


可愛らしい笑みを浮かべると高松さんはパタパタと走っていく。


なに?


どうゆうこと?


あたしのことが嫌い。


だから、悠雅とつき合うの?


え?思い知れってなに?


高松さんが遠くへ消えていってもあたしは教室の出入り口で立ち尽くす。


震える足がなかなかその場から動く事ができなかった。


「あれ?美夜、何してんの?」


遠くを眺めるあたしに後ろから話しかけてきた誰か。


その声はあまりにも悠雅の声に似ていて
あたしの心臓が大きく飛び跳ねる。


「悠雅………!?」


勢いよく振り向いた。


あたしの後ろにいたのは………












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