続・女好き彼氏
俺の口から無意識に言葉がこぼれた。
え?
な、なに?
今、こいつ……
海哉は俺になんて言った?
一人時間が止まってしまった俺は
何やら喧嘩している二人を見ている事しかできない。
さっきまで流れていた涙がいつの間にか止まってる。
きっと思いもよらないことを
言われてしまったから。
だって、さっき
海哉のやつ…
玲と付き合ってるっていった。
え?
海哉が付き合ってるのは
美夜じゃないの?
だ、だって……
キスしたんじゃないの?
俺のこと挑発するみたいに言ってたのに。
ちょ、ちょっとまって?
なかなか今の状況を整理することができない。
と、とりあえずなに?
「えっと……ふ、二人は付き合ってんの?」
俺はガラス越しに喧嘩を……っと言うか
一方的に玲が怒ってる二人の会話を割ってはいる。
「そうよ!?
それに告白してきたのは海哉の方!
なのに……
なのに海哉は、あたしがいない間に
美夜と浮気して……」
そこまで言うと八神は突然泣き出した。
な、なんて忙しい女の子なんだ……。