続・女好き彼氏


美夜の身体

美夜の香り

美夜の温もり



こんなにも

俺は美夜を好きになってた。


「もう……離したくない」


離れたくない。


もう、どこにも行かせたりしない。

悲しませたりしない。


「………」


抱きしめるのに必死で
美夜を感じるのが必死で


俺は美夜の異変に気がつかない。


「美夜……

美夜……


ずっと、こうしたかった」



ああ、もう
俺は自分を止めることができない。


俺は自分の身体から美夜よ身体を少し離す。


そしてゆっくりと
自分の唇を近づけて……


「好きだよ……美夜」



そう囁いて
美夜の唇に口づけを………





















しようとした。


だけど…




ポタンっ……



美夜の唇に触れる数センチ前…


「え?」

何か冷たいものが
美夜の頬に流れていた。













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