‡いとしきみ‡
「ふぅ〜…」
外に出て、先程までの篭った空気と違う、清々しい空気を思いっきり吸った。
1月の寒い風は、容赦なく俺を襲っては来るが、意外にもこっちの方が、俺を落ち着かせた。
「優夜〜!ギブアップ早かったね(笑)」
後ろから名前を呼ばれ、振り返れば見知った顔。
…まっ、来るんじゃないかとは思ったけど。
「お前ら来なくて良かったのに」
そう言われ、
そんな淋しい事ゆうなよ〜!
なんて、はぶてて見せている稔と、もう既に煙草をくわえ込んで、火を着けようとジッポの蓋を開けている慎二の姿があった。
「俺も苦手なんだよね。あーゆーの。だから優夜が出てくれて助かった。思わず便乗しちったよ」
「そう言えば、慎二いつも集会とかある時、遅刻してたもんな」
「あの空気…どうも苦手でよ」
「分かる!人込みとかも余計にな」
なんて、慎二と話していたら、
「あっ!」
と、稔が急に声を張り上げた。
外に出て、先程までの篭った空気と違う、清々しい空気を思いっきり吸った。
1月の寒い風は、容赦なく俺を襲っては来るが、意外にもこっちの方が、俺を落ち着かせた。
「優夜〜!ギブアップ早かったね(笑)」
後ろから名前を呼ばれ、振り返れば見知った顔。
…まっ、来るんじゃないかとは思ったけど。
「お前ら来なくて良かったのに」
そう言われ、
そんな淋しい事ゆうなよ〜!
なんて、はぶてて見せている稔と、もう既に煙草をくわえ込んで、火を着けようとジッポの蓋を開けている慎二の姿があった。
「俺も苦手なんだよね。あーゆーの。だから優夜が出てくれて助かった。思わず便乗しちったよ」
「そう言えば、慎二いつも集会とかある時、遅刻してたもんな」
「あの空気…どうも苦手でよ」
「分かる!人込みとかも余計にな」
なんて、慎二と話していたら、
「あっ!」
と、稔が急に声を張り上げた。