満月の夜に逢いましょう
『ア~キ~さん!』
今日もアタシは彼のいる公園に来ては、どうやって恩返しをしようかと考えている。
「…また来たのかよ。」
呆れたようにため息をついてから、アタシのほうをチラッと見る。
アタシは負けじとニッコリ笑いながら彼の隣に腰をかけた。
なんだかんだで彼は優しくて、アタシがしつこく聞いたから名前だけは教えてもらった。
中村秋だからアキさん。
とりあえずは、アタシが隣にいることはなんだかんだで許してくれている。
『アキさんって、なんか欲しいものないの?』
「…。」
『むぅ、シカトですかあ?』
「……。」
『アッキさ~ん』
「うるさい!欲しいモノなんてない」
怒鳴りながらも、アタシの質問に答えてくれる。