満月の夜に逢いましょう
本当は優しい人だから、アタシを助けてくれたんだよね。
…きっと。
『そう言えば、アキさんって動物好き?』
「……なんだよ急に」
『なんとなく』
「好きか嫌いかで言ったら好きだ。」
珍しく会話になっていることに驚きながらも、アタシは次々と質問していく。
『なにが一番好き?』
「………ネコ…。」
一一ドキン…
心臓が飛び跳ねた。
バクバクして、顔が熱いような気がして、思わず俯いた。
そんなアタシを気にせず、アキさんは本を読み始めた。