俺様野郎×鈍感女
*凛華


「みんなホントに置いてくなんて酷いよォ………」


そう、あたしは今、1人でみんなが戻ってくるのを待ってるんです………。


ジェットコースターなんて怖すぎで乗れないよっ!


ってゆーか、まだ並んでるし……


全然まだじゃん!


「ねぇねぇ、キミ1人?」


あたしは突然知らない人に話かけられた。


「1人、ですけど…」


「じゃあ俺らと遊ばない?」


はい?


なんで今日会ったばかりの人と遊ばなきゃいけないの?


この人たち、あたしのこと知ってるの?


(ナンパされてることがわかってない凛華)


「お菓子好き?」


「うーん…ケーキが好きですね!」

「じゃあ高級なケーキ買ってあげるから遊ぼうよ!」


高級なケーキ?


うーん、欲しいけどなー…でも舞たち待ってるしな………



あたしがそう考えていると


「おい」


と後ろから声がした。


振り向いてみるとそこには芳賀くんがいた。


「芳賀くんっ!」


あたしが名前を呼んでるのに、芳賀くんは気づかず、あたしの横を通った。


「……へっ?」


そっか!あたしに用があるんじゃないから無視したんだね!


あたしに「おい」って言ったのかと思ってたっ……!



「お前、誰だよ!」


「俺?俺は芳賀雄治だけど?」


男って友達になるときはこういうふうになるんだ!


なんかカッコいい♪


「芳賀雄治って…あの芳賀雄治?」


あの芳賀雄治って言った?


なーんだっ♪知り合いか!


(まったく理解できていない凛華)
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