らいおんとはりねずみ





これは断言、出来る。だって好きなら照れたり緊張したりする。だけど東村は至って平然なんだ。


「じゃあ、好きにならせちゃえばっ?」


「…は?」


「東村くんに告白すんのよ!!丁度今日なわとび大会だし、ちゃんと跳べたら気持ち伝えなよっ」


「何言ってんのよ、みちる」


あたしはため息交じりでみちるを嫌な目で見た。


「気持ち伝えてどうなんの?気持ちを伝えたところで、東村が振り向いてくれるわけないじゃん」


「そんなのわからないじゃない!あたしは…何か変わると思う」


「みちる…」


「あたしさ、いつかは振り向いてもらえるって信じて真鍋先輩にアタックし続けてるんだ」


みちるが大人びた顔をした。






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