十字架
「2年前の私の話!今の私がこれよ!」


今の私は、病院の屋上でフェンス越しに看護婦さんをみている。

「で…でも!死んじゃうのはおかしいわ!」
看護婦さんは、私を死なせまいと天使の心なのか…死なれたら大事になり大変だという悪魔の心なのか…必死で言い聞かせ止めようとしている。

「…だからね。止めよう?こんな馬鹿げた事。」
看護婦さんは「ね?」と、近寄って来る。

「…馬鹿げた事?」

看護婦さん…あなたには分からないかもしれないけれど、これは馬鹿げてなんかいないの…。

「じゃあ…もし、私が生きれば私をいじめた人達に天罰がくだるの?しぬの?どうなの!」

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