十字架
看護婦さんの返事はなかった。
私はフェンスから手を離した。
そして、赤い…真っ赤な血を地面に染み込ませた。
『ごめんなさい。看護婦さん…』
病院の屋上から飛び下りた私の体は地面が固く、衝撃を吸収できずに所々、ヒビやキズが私の体にできた。
私が落下した直後に聞こえたのは看護婦さんの悲鳴が最後だった。
そして…、
私の見舞いにクラスメートは姿を見せなかった。
病院にきて、止めようともしなかった。
葬儀に来ていたそのクラスメート達は帰り際の帰路でしゃべっていた。
―こんな奴、クラスにいたっけ?
と、口々に…
『きっと、私は地獄に落ちる…
でも、彼らも引きずり込んでやる…。』
終
私はフェンスから手を離した。
そして、赤い…真っ赤な血を地面に染み込ませた。
『ごめんなさい。看護婦さん…』
病院の屋上から飛び下りた私の体は地面が固く、衝撃を吸収できずに所々、ヒビやキズが私の体にできた。
私が落下した直後に聞こえたのは看護婦さんの悲鳴が最後だった。
そして…、
私の見舞いにクラスメートは姿を見せなかった。
病院にきて、止めようともしなかった。
葬儀に来ていたそのクラスメート達は帰り際の帰路でしゃべっていた。
―こんな奴、クラスにいたっけ?
と、口々に…
『きっと、私は地獄に落ちる…
でも、彼らも引きずり込んでやる…。』
終