Snow Princess ~雪の華~
持っていた飲み物を飲み干して、キーファは立ち上がった。


「さて、と」

「もう行くの?」

「いいや?」


キーファはにやりと笑う。
頭に「?」と浮かぶリリアに跪き、手を差し出した。


「お嬢様、1曲お相手願えますか?」

「えっ!?」


困惑するリリアにキーファは不満げに見つめた。

「いいだろ? せっかくこんな日なんだし」

「だって私貴族じゃないもの!」

「じゃあ何でお前はそんなドレス着てここにいるんだ?」

「それは…」



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