Snow Princess ~雪の華~
その頃、リリアは仕事が一段落して、休憩に自室に戻った。


「あら、帰ってきたのね。ちょうどよかった!」

「はい?」


リリアの部屋には少し薄いマリンがいた。


「なな何でここにいるんですっ!」

「向こうにいても暇なのよ。だから遊びに来ちゃった」

「来ちゃったじゃないですよ!」


リリアが慌てて言うと、マリンは目を吊り上げる。


「何よ。私にただ何もないところで黙って待ってろっていうの?」

「違います! こうして遊んでいるのはよくないです」

「よくない? よくないって何なのよ!」


マリンはヒステリックに喚く。


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