さくら木一本道

(勇次)「「大好き」か!!? 「メチャクチャ銀拳大好き」か!!?」



(さくら)「い、イヤ… そんなことないわよ? 休日にちょっと「ゲーセン」で2~3時間やってるだけで…」



(勇次)「休日の暇を「銀拳」で潰してるじゃねぇか!!! どんだけ好きなんだよ!!!」



(さくら)「そ、そんなことないわ、私、コマンドとか知らないし…」



(勇次)「さっき「ヨコ、ヨコ」とか言ってただろが!! それに何だ!?「清八郎」って!? 分かりやすく間違えすぎだろ!? 「清八」に「郎」をつけ足しただけじゃねぇか!!」



(さくら)「う、うっさいわね!! いいでしょ別に!!」



(勇次)「いや、別にいいよ? いいけどよ、好きなら好きと素直に言えよ!! 回りくどいんだよ!!」



(さくら)「あ、アンタが悪いのよ!!!」



(勇次)「はぁ!?」



訳が分からない、なぜここで勇次のせいになるのか、



(さくら)「アンタが「女の子は銀拳なんてやらない」なんて言うから…」



本当は、「アンタ良いセンスしたゲーム持って来たわね☆」

と、部屋から出てくる予定だったが、勇次のひと言で出るに出れなくなり、回りくどいやり方で自己主張せざる終えなくなった、

だから「勇次のせい」ということである。



(勇次)「……」

(……分けわかんねぇ…俺が悪いのか? 女子ってこんな細かい事を気にする生き物なのか?)




(龍巳)「まぁ勇次、いいじゃないか、さくヤンも一緒に銀拳やりたいって事だろ?」



(勇次)「お前は能天気でいいよな…」



(龍巳)「じゃあ俺も勇次ん家に泊まるか?」



(勇次)「はぁ!!?」



コイツも訳が分からない事を言い出した。



(龍巳)「俺と一緒ならさくヤンとも円滑に…」

(勇次)「必要ない、今すぐ帰れ」



龍巳がいると、余計円滑に進まなそうだ。



(龍巳)「即答か、心の底からしびれるぜ」



(勇次)「何なんだお前…」



(龍巳)「てか銀拳やろうぜ勇次、ほらさくヤンもやろうぜ」



(さくら)「しょ、しょうがないわね!! そこまで言うならやってやるわよ!! やってやりますとも!!」



(勇次)「ここまで来て何で素直になれないんだお前は…」



(龍巳)「じゃあ勇次の部屋へレッツゴー!!」



(さくら)「レッツゴー!!」



(勇次)「あぁ… 勝手にしてくれ…」


3人は勇次の部屋のテレビの前に座り、龍巳は鞄の中に入れていた「プレシテ3」をテレビに接続する。

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