幼い君〜レジスタンス凜Side〜
今、思い起こせば、
こんな男所帯で暮らしていくのが、間違いだったのかもしれない。
郷に従えと言えど、素直に従え過ぎている。
ましてや、従え過ぎるほど従え、ちゃっかり、頭まで上りつめてしまった。
何かがおかしい。
始めにそう気付くべきだった。
「ちょっと、りっちゃん!あんた来月誕生日じゃん!!やべぇよ。早くそんな所に突っ立ってないで、女引っ掛けてくるなりしてこいよ!!あんたは来月また歳とるんだから!!馬鹿なの?」
…、誰でもいい。
この暴走女を止めてやってくれ。
(えっ?リンって女いないの?)
(いないでしょ?見るからに頑固親父になってんだから)
(マジ?俺、紹介してやろうかな?)
(兄ちゃんって変な女しか紹介しないじゃん!ケバいのとかヤダー)
(失礼だな…、じゃあ、ミンとかにも紹介して貰おうぜ)
(だいたいミンに女友達とかいんの?)
(…、いねぇーな。多分)
(駄目じゃん。だいたい兄ちゃんもりっちゃんの事言えないから!早く嫁探せ)
(俺はすぐに出来るからいいんだよ)
(ケバいの反対!)
(………、)
(マジ?ホントにケバいのだけはやめて)
(冗談だって)
(死ね!)