幼い君〜レジスタンス凜Side〜
■Six Birthday■
よろしくお願いします
俺は15歳になった。
この時には、もう両親はいなかった。
だから俺は父さんの父さん…つまり、おじさんの元で生活していた。
俺も月日が経つにつれ、薄々感づき始めていた。
俺達の父さんが普通の人じゃないって事。
父さんが僕達を実家に連れていってくれた事なんて一度もなかった。
何度も考えた事はあった。
どうして連れていってくれないんだろう…
どうしておじさんに会わせてくれないんだろう…と、
今思えば簡単な事だった。
父さんの実家は闇の世界の住人だったから。
簡潔に言えばヤクザだったんだ。