狂暴わんこのひとり占め。
でもほんとに、こんな朝から誰だろ?
まあおかげで助かったけど!
誰だか知んないけどナイスタイミング!!
「はーい、どなたですか?」
そう言って、ドアを開けると。
「……誰?」
「朝からごめんなさい。居ても立ってもいられなくなって…」
知らない…女の子。
年は私と同じくらいかな?
可愛らしく、美人な子だ。
まさかとは思うが…。
「あの、あたし…カズに会いにきたんです。昨日、カズがここに入っていくの見ちゃって…」
「カズ??」
…“カズ”とは。
誰だ。
全く心当たりが無いのだが。
「間違いじゃない?うちにカズなんて人は…」
「とぼけないで!あたしは確かにカズを見たの!カズに会わせてよ!」
「……」
「どうせあなたもカズを他の女に渡したくないんでしょ!?」
「私、も?」
――ああ、そうか。
この子は…
私が口を開く前に、中から灯夜が歩いてきた。
「紗希!誰だった…
「――カズ!!!」
女の子は、灯夜を見て声を上げた。
「愛美(マナミ)…?」
私の勘は的中した。