この涙が枯れるまで
僕は先生に進路について話をした。
『先生…今の俺じゃ厳しいよね?』
『う~ん…鈴木君一年生のとき、成績上位にいたから、大丈夫だと思うけど…
厳しいって言ったら厳しいわね』
先生の言っている事は間違いない。
定員50名に僕が確実に入れるって訳じゃない。やっぱり勉強しなくてはいけないと言う事だ。
僕は暗い表情でクラスに帰ってきた。
『優~?どこに居たん?』
『職員室。先生と話してた。進路について』
『え!?優進路決まったの?』
『ああ…一応な』
『まだ決まってないの俺だけかよ~』
『歩は、お父さんを継げばいいじゃん』
沙紀が横から言う。
『歩の親父何やってんの?』
『言いたくない…』
『歩のお父さんは、県知事なんだよ!』
『県知事……えっ県知事ー!? 歩、県知事の息子!?ウケるんだけど』
『やーめーろ!!』
確かに斉藤知事って聞いた事あった。
あれが歩の親父?
ホントにウケる。
『俺は親父みたいにはなりたくねぇの!!』
『え~?私歩のお父さん好きだよ??』
『それは沙紀が親父に気に入られてるからだろ??!』
『歩お前似合うぞ、都知事』
『馬鹿にすんな!!!』
みんな夢に向かって歩いている。
僕もその一人だ。