シルバーウルフ -Is this love?-
そんな高田はヤクザから命を狙われると同時に、ポリ公からも当然にマークされている。


しかし、高田にはポリ公を弱腰にさせる2枚のカードを持っている。


◆1枚目のカード。

高田の日本語学校は文科省からのお墨付きが付いている。

表向きは外国人苦学生に優しく、優秀な学生には援助を差しのべる国際慈善事業を行う経営者だ。



◆2枚目のカード。

宗教団体が支持する小さい政党。しかし、今や連立与党の一角。

その政党の代議士1人が大臣になっている。

それが文科省。


高田はその政党にしこたま献金をしている。

その政党が与えらた大臣の一席。

国交省か?文科省か?どちらの一席を選択するかに際して、文科省を即答したのは、高田の金の力が誇示された形だ。







“正義”のポリ公は、さすがにノーマークではないが、迂闊(うかつ)に手を出せない。



高田は怖いもの知らずで、ますます力を付ける。




“悪”のヤクザ達は高田を見てみぬ振りをする。だから、消えて欲しい。



しかし、自分で始末のできない腰抜け極道。





……で



殺し屋稼業の俺の出番ってワケだ。








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